セイクリッド

そう、『Sacred places』には二つの文が、こっそりと書かれている。


それも手書きだった。


‘永遠の時をマリアに捧ぐ’
‘必ず僕を見つけて’


それだけが、手書きで書かれている。

私がこの本を好きな理由のひとつ。



「不思議な本を持った、不思議な女の子……もしかして、これをキミに渡した誰かが……どこかで待っているのかもしれないね」

「…そう…なんですかね」


なんだか…自分で自分が気味悪くなってきた。