「実は、そうじゃないんだよ。これはもともとキミのものだった」
「え?」
「キミは不思議な女の子でね…この本は、キミが私の元に持ってきたんだよ」
「……私が?」
思い出すように言葉を紡ぎだす海原さんは、目を細めて私を見た。
「施設にやってきて、1ヶ月ほどたってからだったかな……キミは夜中にいなくなったことがあって…すぐに見つかったんだが、その時に持っていたのがこの本なんだ」
「……」
「どこから持ってきたんだい?って聞くと、妙に大人びた口調で‘神様がくれた’って言ったんだよ」
「……」
「まだ3歳で、言葉も拙かったはずなのに」
「え?」
「キミは不思議な女の子でね…この本は、キミが私の元に持ってきたんだよ」
「……私が?」
思い出すように言葉を紡ぎだす海原さんは、目を細めて私を見た。
「施設にやってきて、1ヶ月ほどたってからだったかな……キミは夜中にいなくなったことがあって…すぐに見つかったんだが、その時に持っていたのがこの本なんだ」
「……」
「どこから持ってきたんだい?って聞くと、妙に大人びた口調で‘神様がくれた’って言ったんだよ」
「……」
「まだ3歳で、言葉も拙かったはずなのに」
