セイクリッド

そんな海原さんを見ていると、やっぱり入院なんておかしいって思えてくる。




「はぁ…ごめん大介、お花お願いできる?」

「はいはい」


大介にお花を手渡し、散らばった荷物を拾い上げた。


荷物って言っても、鞄の中身は普通の女子高生ほど多くない。



「よかった。無事みたい」


呟きながら、『Sacred places』をパンパンっとはたいた。