セイクリッド

「あれ?マリアちゃん?」

「海原さん!よかったぁ」

「…それに、大介くん…だね?どうしたんだいこんな所に!」

「こんにちわ」



私と大介を、ちょっとの間眺めてた海原さんだったけど、驚いた声を出しながら中に引き入れてくれた。



けど、ずっと会ってなかった大介がわかっちゃうなんて、さすが海原さんだと思う。



「マリアちゃん…最近連絡がないから心配してたんだよ…元気そうでよかった」


ベッドわきの椅子に腰掛けると、しわくちゃの顔をさらにくしゃっとさせながら、海原さんが笑った。



「大介くんも変わらないから、すぐにわかったよ…立派になったなぁ」