セイクリッド

誰にでもなく、ぺこりと頭を下げ、今度は極端に小さい声で話す。



「大介の所為とはね……覚えといてよね」

「なんだよ…そんな楽しいことになってるなら、もっと早く教えろよな」

「恥ずかしくていえないでしょ…男子に告られた経験はないのに…女子に告白されました……なんて」

「いや、それかなりレベル高い。マリアまじ面白い」

「今度なんかおごってよね。この恨みは忘れないからね」



私が大介への恨みを呟くと、車内アナウンスが流れ、電車は目的の駅に到着した。