セイクリッド

目が覚めたとき、そばには誰もいなかった。


一緒にいていいはずの大介が、そこにいなかった。



冷静になって考えてみれば、もしも大介も一緒にこっちに来ていたら…私をひとり置いてどこかへ歩いて行ったりはしないと思う。


だけど、目覚めたとき私はひとりぼっちだった。



…だからきっと、大介はこっちには来てない。
私はひとり、こっちに来てしまったに違いない。



あの瞬間、手を離した……

きっと‘入り口’っていうのは、あの時くぐった三つ目の赤い鳥居だったんだ。