セイクリッド

ミコトが声をかけてくれてよかった。


偶然目に留まることが出来て、よかった。



ひとりじゃなくて、よかった―――…





「マリア?」

「え?」

「何か不安?」

「…」

「顔に出てる」

「大丈夫…少しだけ、考え事してたの」

「…」


向こうは、どうなってるんだろう?って、当たり前のことを。


自分の世界にも、生活があった。

つまらないものだと思うけど、それなりの人間関係と、人生があった。


それは、取り戻せるんだろうか?