セイクリッド

けど、もしもここが…本当に知らない場所なら……

私はどうしたらいいんだろう?



…居場所なんかもともとあってなかったようなものだけど……それでも、


「…大丈夫?」

「駄目かもしれない」

「駄目?」

「……」

「それは困ったな」



それでも、こんなに孤独を感じたのは…初めてだ。




私はやっぱり、ひとり…なんだ。


そう思ったとき、



「そうだ。俺と一緒においでよ」


暖かい彼が、そう呟いた。