セイクリッド

傷が治った謎は後から考えるとして、今はこの頬の熱をなんとかしたいって思った。


こんな真っ赤になってるって知られたくなくて、私は顔を手で覆い隠しながら横に背ける。



「どうかした?他にも怪我してる?」


けれど、そんな私の行動をわかっていない男性は、追いかけるように顔を寄せてきた。



「なんでもないから!大丈夫です」

「本当に?」


コクコクっと、頭を上下に振って見せると、男性はにっこり微笑んだ。