セイクリッド

「吃驚させてごめんね?困ってるみたいだったから」

「……」

「あれ?」


何も答えられずにいると、男性の顔はさらに近くに寄せられた。



「だ、大丈夫!大丈夫です」

それに耐えられなくなり、後ろに仰け反りながら、顔の前で手を振った。



けれど私のその行動は、

「怪我してる」

男性との物理的な距離を、さらに縮める結果になった。