セイクリッド

「どういうこと?」


木々の隙間を、下へ下へ歩いていく。



「ど、どういうこと?」


ひたすら下へ下へ歩いているはずなのに、変わるのは私の呼吸だけだった。




いつまでたっても平地にたどり着けず、少しずつ息が上がっていく。




「どういうこと!?」


もう、ほとんど叫ぶみたいになりながら、数回目の‘どういうこと’を口にした。