鬼の花嫁 ‐巡る季節‐







これ以上、風神さんを見ていたら

ドキドキしているのがバレてしまう…

かもしれない。いや、バレる。





「べ、べつに拗ねてなんか……」





顔を背け、小さく呟く。



…本当は拗ねている。少し、少しだが。



あたしの事だけれど、どうせなら風神さんと

ドレスを選びたかったなぁ…とか、

そんな事を思っていたから


颯爽と登場した風神さんに

ちょっぴりイラっときてしまったのだ。





「はいはい!後で存分に
 イチャついてくれていいから
 先に衣装合わせね!」




水流さんの一言で

さらに赤くなってしまう。





い…イチャついてって………

いや、あの…もう……っ…




不思議そうに見つめている

風神さんの方へゆっくり体を向け、


「ドレス……一緒に選んで欲しかったんです。
だから、少し拗ねてました。
嫌な態度とってごめんなさい」


と小さく謝罪の言葉を述べると

風神さんは優しい笑みを浮かべて

私の頬を優しく撫でた。