鬼の花嫁 ‐巡る季節‐






涼さんはあたしの為に

仕立ててくれたドレスを見つめながら

笑みを浮かべて話し出す。




「ピンクは可愛らしいし
 水色はしとやか、
 黒や赤は色っぽくて
 紫なんかは品があって高貴な雰囲気」

「一つ一つの動きがしなやかだから
見ていて素敵だしね」




絶世の美女二人にそんな話をされ、

どう返していいか戸惑ってしまう。





「桜は色が白くて整った顔立ちやからねぇ…
 元が良いから磨けばいくらでも光る」

「そうそう!小柄だけど
 背筋が伸びていて綺麗だし、
 首も指も細くて長いから色っぽいのよねー」

「そ…っ
 お二人の方が、断然綺麗です…!」」





なんだかたくさん褒められて

気恥しい気持ちになる。


頬を赤らめ、必死に否定して

二人を褒めていると

「謙虚ねー」や「大和撫子ねー」

などと返され、これ以上否定しても無駄だと思い

恥ずかしいが否定するのをやめた。