鬼の花嫁 ‐巡る季節‐







「あ、もう6時やなぁ…一旦休憩しよかぁ」




かんざしを挿して、

涼さんは私の前髪を整えながら言った。




確かに時計の針は午後6時を指しており、

窓の外もほんの少しだが暗くなっていた。


お昼の12時にお店に来たから

もう6時間程経っていた。




笑みを浮かべる水流さんから渡された

冷たい氷入りのお茶を飲んで一息つく。





「はぁ…美味しい…」




そう言うと微笑まれ、

目の前に和菓子を出される。


あ、小腹が減っていたから嬉しい。





「わぁ…頂きます」




和菓子は綺麗なお花の形で、

食べてみると白あんが入っており

控えめな甘さが美味しい。