きっと彼女は今まで堪えていたのだろう。
その緊張の糸を切ってしまったことを少し反省した。


あー……
こういう時ってどうすればいいんだ?

女の扱いに全く馴れていなかったため、どうしたらいいのか分からない。

まして……女子高生―――。


「取り敢えず拭いて、風呂入って?話、聞いてあげるから。」

自分のできる最大限の優しい声でそう言うと、
彼女は涙で濡れた瞳で俺の顔を見た。


しばらく見つめると、俺が“安全だ”と見極めたのか、小さく頷くと
手に持っていたバスタオルで頭を拭き出した。