「………お疲れ様。」

そう言うと、気持ち悪いほど笑顔だった恭弥は表情を崩して泣き出した。


「だってよー、今日来てくれた女の子めちゃくちゃ可愛くて!!帰り“傘一緒に入れて”って聞いたのに、“ごめん、私秋山くんに送ってもらう”って!!!くっそー秋山めーっ」


――――んで、傘だけ渡されたのか。
秋山とは誰か分からないが、今日の合コンはいつも以上に酷かったようだ。



というか……
今まで何十回と行っている筈なのに一人も彼女が出来ないのだから、そろそろ気付いた方がいいと思う。


―――――合コンなんて、無意味だと。