伯父が入って行った部屋は、リビングの向かいの和室だった。
すでに冷房が効いていて
襖の隙間から冷気が漏れている。
―――帰ってきたとき気付かなかった………
中に入ると、
見知らぬ男性がテーブルの奥に正座をしていた。
「………!?」
誰――――?
困惑の表情で伯父を見つめると、彼は“大丈夫”と言って男性の隣に座った。
……と同時に、男性が口を開く。
「初めまして。―――和音さん」
年上………だよね。
緊張した声で
私も挨拶を返す。
「初めまして…………――――あの?」
すると、伯父が説明を始めた。
