鼓乃実には、高一のときから付き合っている彼氏がいて、充実した日々を送っている。
私はと言ったら、
中学の頃から四年以上、ずっと同じ人に片想いをしていて、頑張っても頑張っても振り向いてもらえず…。
こうやって、本を貸したりとか、きっかけがない限り、話すことなんて全然できない。
「今日はさ、なーんにも話せなかった。」
会話が途切れ、静かになったとき、私は話し出した。「私達、もう3年生だよ……。」
いつの間にか、季節はもう冬で。気が付けば辺りは雪で真っ白に染まっていて、凍るような冷たい風が私達を揺らす。
「もう3年生かぁ……」
足元にあった目線を、空の方に向ける。
私はと言ったら、
中学の頃から四年以上、ずっと同じ人に片想いをしていて、頑張っても頑張っても振り向いてもらえず…。
こうやって、本を貸したりとか、きっかけがない限り、話すことなんて全然できない。
「今日はさ、なーんにも話せなかった。」
会話が途切れ、静かになったとき、私は話し出した。「私達、もう3年生だよ……。」
いつの間にか、季節はもう冬で。気が付けば辺りは雪で真っ白に染まっていて、凍るような冷たい風が私達を揺らす。
「もう3年生かぁ……」
足元にあった目線を、空の方に向ける。
