君一色




「ごめんね、私もついて来ちゃって。余計話しにくいよね」


恭弥君の背中を見つめながら、凛さんは謝る。


「いえ・・・。」


「実は、和音ちゃんの話は私もよく聞いてるんだ。ーーーどういう事情があるのかも」



申し訳なさそうに笑うと、凛さんは私の隣に座った。


「あいつらとはずっと仲が良いから結構話しててさ。ーーーごめんね?」


謝る必要なんて無いですよ。
2人と仲がいいなら、絶対悪い人なわけないから。


「あの・・・凛さん」


「んっ?」



思わず、どうしても気になっていたことを聞いてしまった。

「凛さんは・・・恭弥君と付き合ってるんですか?」



「ーーーーー。」