「和音ちゃん!」



「ーーー!?」

背後から聞こえた低い声に思わず肩が上がる。
恐る恐る振り返ると、青い車の窓から顔を出している恭弥くんと凛さんと目があった。




「何してるのそこで?」


「えっ・・・と」


「ああ、そこ和音ちゃん家?」

「ーーーはい」





あれほど気合を入れてきたのに、声をかけてきたのが伊勢さんじゃなかったことにホッとしてしまってる。