君一色



「ーーーわっ・・・」


小さなお花が象られたピンクゴールドのネックレス。


こんな可愛いの、つけたことなんかないよ・・・



「それは、ただの俺の自己満足ね」


「自己満足なんかじゃないですよ!?私すっごく嬉しいです!感激です!ありがとうござーーーーーーー!?」


言いかけた時に、私の頬に高瀬さんの手の平がそっと触れた。

寒さのせいで冷たいけど温かい温度が私に伝わってくる

「俺にとって和音は、大切な存在だよ。ーーー誰よりも守ってあげたい」



「ーーーっ!」


きゅっ、と胸が締め付けられたような気がする。



そんなこと
言わないでください・・・

私だって同んなじなんだから。





誰よりも、好きなんだから。