ーーー私にも
幸せな恋ができる時がくるのかな?
「和音?」
「ーーーあっ、すみません!」
でも私は、恋なんてできなくても
こうやって高瀬さんと一緒にいれることが幸せだって思う。
じゃあ・・・高瀬さんは?
ぼんやり歩いていると、前方にスラリと背の高いショートカットの女性が一人立ち止まっているのが目に入った。
カップルだらけのこの景色にそぐわない、一人っきり。
それなのに全く物怖じない・・・
かっこいいなー・・・
その女性がこちらを見ていることに、高瀬さんも気付いたようだった。
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