また一歩、和音との距離を詰めると 膝を曲げてしゃがみこんだ。 和音と目線の高さを合わせる。 「今度こそ、ちゃんと守るから。」 「違います!私が高瀬さんを守るんですよ」 「・・・」 これまた予想外な返答。 なんだそれ。 その瞬間、抱きしめたい衝動に駆られたが なんとか堪えた。 和音が家に戻れるようになるまで 絶対もう、泣かせないから。 この笑顔に誓うよ。