やっと家に上げて、椅子に座らせたところで
俺は話し出した。
「今日、会ってよかった。」
「ーーーそうだったでしょ?」
「うん。自分で勝手に思い込んでたみたい」
「楽に・・・なりましたか?」
「かなり。」
「全然、そう見えないんですけど」
そう突っ込まれると言葉に詰まってしまう。
そりゃそうだ。
俺にとったらここからが本題なんだから。
「まぁ・・・ここまでが今日の報告。ーーーーそれで、」
全部話終えたら、和音はもう俺の目の前からいなくなってるかもしれない。
拒絶
幻滅
重苦しい緊張感が二人を包む。
「ずっと前に、和音に聞かれて答えられなかったことあったじゃん」
「・・・えーと」
「なんで受け入れたかって。」
