いろいろ考えてたせいで、いつもは美味しくできるはずのカレーも、煮すぎて焦がしてしまった。

二人で黙々と食べ進め、10時を回る頃には恭弥はもう夢の中のようだった。

……疲れてんな。
今日講義、長かったしな。
俺も、少し勉強してすぐ寝よう。

そう思って、立ち上がった。