「高瀬くんっ・・・!私はね?結婚できたの、謹慎中なのに幸せな思いばっかりしてた・・・」



驚いたようだった。
高瀬くんは、私が結婚を断られたって
それしか知らないはずだからね・・・


「じゃあ、子供いるって・・・本当?」




「うん、そうなの」



私がそう言ったのを聞くと
高瀬くんはゆっくりと息を吐いた。


それと同時に肩の力が抜けたように見えた。



「そうなんだ・・・よかった」


そう言って、ここに来て始めて安心したように笑ってくれた。




予想外の反応に唖然とする私をよそに
高瀬くんは続ける。




「先生」