「ごめん、遅くて。」


それだけ付け足すと、バスタオルを掴んで風呂場の方に行ってしまった。


「・・・」



泣いてるの、何にも触れられなかったな・・・

やっぱり
元気ないのは分かるんだけど、どうして最近になってそうなったんだろう??





ふと、今まで高瀬さんにしてもらったたくさんの事が蘇った。

私が落ち込んでるとき、高瀬さんは相談に乗ってくれて。
それから解決策まで一緒に考えてくれた。

何度励まされただろう?
私はこんなにも笑えるようになったのに。


高瀬さんが抱えてる闇を、私が少しでも晴らしてあげたい。

元気になってもらいたいんだ。