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私には、何ができるんだろう？
聞いたってどうにもならないって、恭弥くんに言われたのに。
それでも、どうにかしたいって思ってしまうんだ。
それよりも
早くこの顔をどうにかしないとだ。
いっつも思うけど。
何で私が泣いてるんだよって自分に突っ込みたくなる。
顔を洗おうと腰を上げたのと同時に、玄関のドアが開く音がした。
まずい、と思うよりも先に高瀬さんが入って来てしまった。
「あっ、おかえり・・・なさい」
「ーーーうん。」
私の顔を見て、一瞬驚いた顔をされたが
すぐに無表情に戻ってしまう。
