君一色




それから一週間以上
先生に対し深い罪悪感を感じてしまい
目を合わせることができなかった。


すれ違っても、声もかけられない。



そんな時
放送がかかって校長室へと呼ばれた。



「また君か。今度は本田先生に手を出したんだってな。」


これまで何度も問題を起こし、校長室常連になっていた俺は

本田先生の名前にはさすがに動揺せずにはいられなかった。




ーーーばれた・・・。



全身から血の気が引く。
パニックになった頭を必死に冷静に持っていく。



「どうなんだ?」

「ーーーはい。そうです。」



正直な答えに、校長は深くため息をつく。


「流石にな、ここまでの問題を起こされると君を処分せざるを得ないんだよ。」


「ーーはい。」


自業自得。
当然のことだ。