暗かったから良く見えなかったけど 先生の顔に違和感を覚えた。 特に、目のあたり。 いつも通りのはずなのに なんか違う。 なんか、元気ない? 「先生、どうしたの?」 「んっ?」 立ち止まって、外の明かりに照らされたことで確信を持つ。 ほら、やっぱり目が赤い。 「泣いたの?」 「え・・・何いってんの。泣いてないよ」 「嘘。」 そっと先生の目の下に指を当てる。 が、すぐに振り払われた。 「ーーーだとしても、高瀬くんには関係無いよ。」 "関係無い" その言葉が深く胸に突き刺さる。