君一色




「最近ちゃんと授業出てるよね。」


「まーね」

「なんか蒼らしくなーい!ね私にもかまってよ」

今日も違う女。
でも、今は興味ない


「もうそーいうの飽きた。じゃな」


この俺が、誰とも遊ばなくなったんだ。







「すっかり真面目になっちゃってー」

「そう?」



あんたに褒められたいから
なんて、そんな単純な理由だけで。


笑えるくらい、自分が自分じゃないみたいだ



いつものように他愛のない話をしている最中
ふと
先生の左手の薬指に目がとまる。