君一色





久しぶりの教室はとにかく疲れた。
周りの視線だって痛い。



結局、1時間しか出れなかったし。




それでも先生は嬉しそうに飛んできた。
勢い余って俺に抱きついつしまうくらいに、喜んで。



「うおっ!?」

「先生うれしいよっ!!」


ちょっと待てちょっと待て。
どう考えてもこの光景、誰かに見られたらやばいだろ。


先生の甘い匂いに思わず引き込まれそうになった所をこらえ
慌てて身体を引き離した。



「あ、ごめん。思わず」


「ぶっ。あんた本当に教師かよ?」



興味を持った。
教師なんかに




そのことは俺にとって明らかな変化だった。