「恭也くん、私が原因じゃないんならどうして?どうして高瀬さんの事そんな風に言うの?」



「知らない方が良いし、言えないよ。そんな意地張ってる子になんか」



わざとらしくそう言う恭也くんを見て
手に力が入る。


だって本音なんか言ったら

「ーーーーっ・・・寂しいです。」


すぐ泣いてしまうから情けないんだもん。


「よしよし。ーーーーまぁでもね、こればっかりは誰にもどーにもできないのよ。でも、和音ちゃんは違ったりするのかね。」


そう言って軽く笑うと

恭弥くんは全部話してくれた。