玄関先でポストの音が聞こえた事で
夕方になった事に気づかされた。


あっという間だなー。


手元の作業をやめ、外に出ると
外は大雨だった。


郵便受けに手を伸ばそうとした時、不意にアパートの外にいる男の人と目があった。

全く知らない年配の男。
その人は私を見てにやりと笑うと、止めていた足をアパートに向かって進め始めた。

「・・・・っ!!!」



嘘でしょ!?
何今の何今の何今の!!

男の気味悪さに身震いをすると、急いで中に入り鍵をかけた。


それと同時にパッと光ったと思うと
大きな雷が落ちた。

部屋中の電気が一瞬できえる。


「うそ・・・停電?」