「はいはい」


和音の背中に手を回し
ポンポンっとするだけの軽いハグ。


———なんか・・・すげー複雑だ。
お母さんになった気分??




「ぎゅーっ・・・すきー」




ゆっくり身体を離し、和音の顔を見たところで
俺も相当酔ってたんだという事を自覚する。



———だって、なんだこれ?


どうして彼女は
こんなにも幸せそうに笑うのだろう。



熱があるかのように全身ほんのりと赤くなり、酔いのせいで瞳もうるんでいる姿は

普段の彼女からは想像できないほどの色気をまとっていた。