「さむっ・・・」



外は思わずそう呟いてしまうほどの寒さだった。

何度か起こしても起きなかったため
恭弥は置いて来た。
で、和音は今俺の背中の上。



といっても
全然重みを感じないくらい、和音は軽かった。



そりゃ、あれだけしか食わないもんな。






早歩きで帰ったため、すぐに家についた。
靴と制服のブレザーを脱がせ、ベットに運ぶと上から毛布をかけた。


とりあえず部屋の電気をつけようと和音から手を離そうとしたとき
途端に寝ていたはずの和音に右手を掴まれた。