そう言う恭弥君は少し寂しそうで。
私は高瀬さんが過去に何かあったのだと
思う事しかできなかった。



「お前らなにやってんだよ」




気付くと、
少し怒った様子の高瀬さんが私達の後ろに立っていた。


「わりぃわりぃ!なんか和音ちゃんさらいたくなっちゃって!!許してっちょ♥」


「———馬鹿か。」



恭弥くんが犠牲になってくれたおかげで私は何も言われずにすみ・・・笑



私達は三人並んで歩き始めた。