「ほーう、西野の方が上だと?」

「なっ!?///」



一通り騒ぎ終えると
赤になった信号の前で立ち止まった。


「もうここまでで大丈夫だよ。ありがと、送ってくれて。」

「こっちこそ、来てくれてありがとう。」

信号が青に変わり、お互いに手を振ると
鼓乃実が振り返って言った。

「これからはもっと———頼ってね。」

そしてそのまま走って行った。





小さくなっていく後ろ姿を見ながら思う。


"任せて"

"頼ってね"


大切な二人からの優しい優しい想い。





あぁ、私は
—————幸せだ。