————————————— リビングに置いてあるカレンダーを眺めて日数を確認する。 一月一日まであと二ヶ月ちょっとだ。 「和音、本当にいいの?」 バイトを終えた高瀬さんが 普段よりも真剣な顔でそう聞いてくる。 私は、頷く。 「逃げることって、もう出来ないと思うんです。———だから全部話します。」 ———そう。 一番近くに居てくれて 何も聞かずに心配してくれる親友。 話さなきゃいけない。 鼓乃実には全部。