「…ごめん。大丈夫?」 「…はい。すみません。」 女子高生は、変わらない姿勢のまま返事をする。 俺は、道路に散らばった大量のお菓子を拾い始めた。 ――こんなに沢山、全部一人で食べるつもりなのだろうか? 全て拾い終わっても、彼女は起き上がろうとしない。 流石に不思議になって、再び声をかけた。 「おい、本当に大丈夫?」 「はい。」 返事はするのに下を向いたままだし。 ………何、この子?