彼女が両手に抱えていたスーパーのビニール袋は勢いよく、雪で凍った道路へと放り出された。

「……。」
「……。」

突然の一瞬の出来事に、俺も女子高生も、無言…。

これは、明らかに俺が悪いよな……。

地面に手を付いて、なかなか起き上がらないまま下を向いている彼女を見て、俺はしゃがみこんだ。