思っていたより、スーパーが混んでいた。
さすがに、8時近くなると外は真っ暗で、街灯が少ないこの道は、視界が悪い。
唯一、街灯がある少し先の方を見てみると、高校生らしい男女が歩道沿いの手すりに寄りかかりながら楽しそうに会話をしていた。

特に何かをされた訳でもないのに、何故かその光景にイライラした。

ふと、いつものような恭弥の言葉が思い出される。

“いいよなー、若いって。”
“青春だよなー”

それと同時に、余計な事まで思い出しそうになって、慌てて思考を戻した。


……こんな所でイチャイチャするのが青春だってのか…。