君一色

箸を置き、
席を立とうとすると
和音が慌てて引き止めた。


「たっ、高瀬さん!!!やっぱり熱ありますって!今日は行かない方が・・・」




「熱なんかないって。珍しく冗談言えるほど元気だってこと。」


とか言いつつも、
相当頭やられてるな・・・
なんて思う。


ただ、
どうにも休むわけにはいかず

まして
家に居たら和音に移してしまいそうだったので


和音の言うことを聞かず
家を出た。