7時頃、家に着いた。
実家から遠く離れた県外の大学に進学したため、アルバイト生活。
毎日自炊をしていた。


今日は二人分か……材料なかった気がする。

冷蔵庫を開けてみると、やっぱり。
卵以外なにも入っていなかった。

「お邪魔しまーす。おっ、片付いてんじゃん!」

遅れて恭弥が入ってくる。と、その言葉にイラッ…

「お前が散らかしたの俺一人で片付けたの。反省しろよ。」

「あははっ、悪い悪い!」
分かってねーな……。
どうせ今日も散らかるのだろう。

「俺、買い物行ってくる。……大人しくしてろよ。」
「わーかってるって!」

そう言った側から、早速CD棚を漁り始める。


「……」

それ以上なにも言う気にならず
家を出た。