あいつからのメールはすぐに帰ってきた。 ばか とだけ表示された本文の画面。 あいつに“ばか”と言われたら終わりだわ。 「しばくぞ、こんにゃろ」 そー無意識に呟いたあたし。 「…」 ん? 私は視線を感じ、ケータイから目を離し見上げると ダークブラウンの髪色をして妙に顔が整い過ぎている男がたっていた。 「うわ…コンニチハ」 「…はよ」 …うん、朝でした。 メールに意識が行き過ぎて全く存在に気付かなかった。