無茶で最高なおバカ達☆



授業の終わりを告げるチャイムと共に目が覚める


あくびをしながら、体を起こし背伸びをする




そう、背伸び。



〈ガッ!


…?


手が何かに当たったか?


ゆっくりと目を開けて当たった方を見る。



見なきゃ良かった…なんて…。


起きなきゃ良かった…なんて。


「ちょっと…山吹さーん。


俺の顔を殴るとはいい度胸してんじゃねーか」



まさかだ。







まさか、嵯峨山の顔面に手が当たってしまったなんて…




つか、殴ってねえし。




「…ごめんなさい。」



大きくしたくねぇから、取り敢えず謝った…それなのに






「山吹ー。今日さー放課後暇だよなー?」



私の手が当たった頬をスリスリとさすりながら言う





「いや、ですから、さっき言った「いってぇなー…あー痛いわまじで」





うっわ…こいつ、まじえげつい



「暇だよな?あ、か、ね、ちゃん!」







「そーですね」




こいつ…まじでうざいな。





「じゃあ、俺らの外の溜まり場連れてくっからなー」


溜まり場?いや、それはまずいだろ。




私…桜龍だぞ…。





「やっぱ」



そう言いかけた時、また、授業の始まりの鐘がなる。




あー…タイミングだろ、おい。