てくてくとひたすら歩く
ん?なんかうるさくなってきたな…
歩いて歩いて…やっとタツが止まった
うるさい教室の前で
「朱莉さん、ここです。
俺が合図したら入ってきてください」
「おけ」
私の返事を聞くとタツはニコッと笑ってから
ドアを開けて入って行った
そして、
「お前ら、死にたくなけりゃ黙りなさい」
「……」シーン
ぇ、生徒に死にたくなけりゃって言っちゃって良いのか?ん?
「今日は転校生いる。」
タツのその発言で静まり返っていたクラスがまたうるさくなった
「女か?女…可愛くて…巨乳かわいいな」
「なにいってんだ!クールな感じの巨乳だろ!」
「待てまて、俺はデカ過ぎは好まねぇ~よ」
「鷹也さん…巨乳派じゃねぇんだ…」
「男かな?かっこ良かったらいいよねー!」
「まぁ、聖籃の人よりかっこいい人なんかいないかー」
「まぁ、ヤローだったらパシリにしよーぜ!」
「女なら…ストレスはっさんにもしちゃう?きゃはははは!!」
めっちゃ言われてんじゃん。
ぇ、この格好のまま入ればもー…やばいな
まぁ、いい。そうゆうのが狙いだ。
まだ、ガヤガヤとうるさい教室を静かにさせたのが…
「なぁ、お前らそんなに死にたいか?あ"?」
「……」シーン
瞬殺ですね、タツくん。
あー…
「朱莉さん」
狙ったことだ。
どうなるか分かってる。
それを望んでたんだけど…
「入ってください」
やっぱ入りたくねぇな
