無茶で最高なおバカ達☆




「あのー…お取り込み中すいませーん


いや、やっぱお取り込み中とかいわねぇ!


竜樹!さっさと朱莉から離れろ!」


私とタツはベリっと剥がされた。


タツは


桜龍10代目副総長


早瀬 竜樹 (ハヤセ タツキ)


こいつもイケメンだ



「朱莉さん!会いたかった!



で、なんでそんな格好してるんですか?」


今の私は…



黒髪に三つ編み。




前髪は長くメガネをかけているがメガネにかかって前がみにくい。



制服だって今時では珍しい、スカートは膝丈でボタンもしっかり上まで止めている。



まぁ…地味な真面目女ってやつ。



「なんでって…まぁ、バレたらダメかなー?って





私が12代目、桜龍の総長、朱龍だって」



「そかそか。あかり…にあってるぞ…プッククク」



皐月、すんげぇ笑ってんだけど…





こいつ…










殴っていいか?





いや、殴ります。



〈バコッ




「ぬぐっ!」



「笑い過ぎ」



「…ごめんなさい」



皐月は私に殴られた腹部をさする。



「てか、私まだ行かなくていいの?」


その言葉に皐月は、あっ!と言って


「あれな、朱莉は竜樹のクラス

2年1組な。」



「おけ。


じゃあ、タツ行こう」



私はタツの手をひく。



するとタツは



「うぉおおおお!ちょ!ぇ?朱莉さん!手!」



と皐月と似た反応をする。





ガチャリとドアを開けて




理事長室を出るとき皐月に





「朱莉、気をつけろよ。」



そう言われ内心なにが?と思いながら、ニコっと皐月に笑いかけて廊下に出た。



けど、“気をつけろよ”の理由はすぐ分かった。




出た瞬間分かった。




「あ、朱莉さんもうわかりました?


ここ、ある族があつまってんすよ」


…わかるよ。分かっちゃったよ。



雰囲気で分かるよコレは。



「ここの族は…








聖籃 (セイラン)

全国No.1です」



…まじかーーーい。