しとしと。 しとしと…。 絹糸みたいな雨が降る日に、そのこいぬは公園の隅で目を覚ましました。 真っ白なお兄ちゃんと、真っ黒なお姉ちゃんも一緒でした。 真っ白なお兄ちゃんは長い髪の女の人に、真っ黒なお姉ちゃんは小さな男の子に拾われていきました。 こいぬは公園の隅で雨の降るお空を見上げました。 「まま…おにいちゃん、おねえちゃん…」 かなしくて、 かなしくて…。 こいぬはクゥン...と泣き続けました。