「そうだ、アゲハチョウのお姉さんに会いに行こう」


ちょうちょはいつもアゲハチョウが行くお花畑目指してふわり。と飛び立ちました。


菜の花畑が見えて来ると、白黒模様のアゲハチョウがひらり、ひらり。と飛んでいるのが見えました。


「アゲハチョウのお姉さんっボクちょうちょになれたよっ!!」


アゲハチョウはちょうちょを見てニッコリ笑います。


「立派なちょうちょになったのね、坊や。このお花畑みたいに綺麗よ」


「お花畑みたい?ボク、真っ白なちょうちょじゃないの?」


ちょうちょは自分の姿をまだ見ていませんでした。


アゲハチョウはちょうちょの近くの菜の花に止まって言いました。


「菜の花みたいに黄色くて、お日様みたいに綺麗だわ」


ちょうちょは嬉しくなって菜の花畑をひらひらと飛び回りました。